前回の投稿の最後に示したsuperradianceの時間波形の式を眺めると、N個の原子からのsuperradiance の時間波形は以下の特徴を有することがわかる。
- 時刻
における光強度は、N個の独立した原子からの自発放射の和に等しく、
である。
- 光強度の時間波形の半値全幅(FWHM)は、
であり、原子数に反比例して狭くなる。
- ピーク強度は原子数の2乗、
に比例する。
原子数 の場合の時間波形を図示する。
赤線は 20個の原子が協同して光を放出する supreradiance の時間波形、青線は20個の原子が独立して放出する光強度の和である。横軸、縦軸ともに で規格化している。